ジンのサブスク・定期便|3つの形と、届く間隔を飲むペースから決める方法

ジンのサブスク・定期便は、同じ銘柄が決まった間隔で届く「定期購入」、毎回違う銘柄が届く「頒布会」、自治体の返礼品として数回に分けて届く「ふるさと納税の定期便」の3つに分かれます。どれを選ぶにしても、先に決めておきたいのは届く間隔です。700mlを30mlずつ飲むと約23杯なので、月に1本届く形は週に5杯ほどのペースにあたります。500mlなら週に4杯弱、200mlなら週に1杯半ほどです。図譜で容量を確認できる65銘柄のうち43銘柄は700ml以上なので、定期便の1本も700ml前後になることが多いと考えておけます。間隔と量を自分の飲むペースに合わせてから、銘柄が選べるか・縛りや解約の条件・受け取り方を確かめる順序にすると、開けていない瓶が棚に並ぶことを避けられます。
「ジン サブスク」で探すと、個別のサービスの案内やお知らせに行き当たることが多く、どんな形があって、自分に合うのはどれかを並べて比べた情報は多くありません。この記事では特定のサービスを勧める代わりに、ジンの定期便がどんな形に分かれるのか、そして申し込む前に何を決め、何を確かめておくかを整理します。サービスの内容や料金は時期によって変わるので、最終的には各販売元の申し込みページで確かめてください。
ジンのサブスクは3つの形に分かれる
ジンの「サブスク」「定期便」と呼ばれているものは、届くものの決まり方で大きく3つに分けられます。
| 形 | 届くもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 定期購入 | 同じ銘柄が決まった間隔で届く | 決まった1本を切らさずに使いたい |
| 頒布会・セレクト型 | 毎回ちがう銘柄が届く | 銘柄を選ぶ手間を預けて、知らない1本に出会いたい |
| ふるさと納税の定期便 | 自治体の返礼品が、数回に分けて届く | 寄付先の土地が先に決まっている |
定期購入は、蒸溜所や販売店の通販で、気に入った銘柄を決まった間隔で届けてもらう形です。蒸溜所の公式オンラインショップのなかには、メニューに「サブスクリプション」の項目を置いているところもあります(たとえばLAST ELEGANTをつくる東京リバーサイド蒸溜所の公式ショップ)。中身は1銘柄に固定されるので、すでに合うと分かっている1本がある人の形です。
頒布会・セレクト型は、届く銘柄を販売元が選ぶ形です。地域ごとのジンを1本ずつめぐるもの、テーマに沿って毎回違う蒸溜所の1本が届くものなどがあります。自分では手に取らなかった銘柄に出会えるのが利点で、裏返すと、合わない1本が届くこともあります。
ふるさと納税の定期便は、寄付に対する返礼品が「2か月ごとに数回」のように分けて届く形です。仕組みとしては自治体を選ぶことになるので、銘柄から入るふだんの選び方とは順序が逆になります。探し方はジンのふるさと納税にまとめました。
3つのどれでも、届く瓶の大きさと間隔が暮らしの側に合っていないと、開けていない瓶が棚に並びはじめます。次の節では、そこを先に数字にしておきます。
月に1本は、どれくらいのペースか|届く間隔を杯数に直す
届く間隔が飲むペースより短いと、開けた瓶と開けていない瓶が並びはじめます。(AIで生成したイメージです)
定期便で最初に決めるのは銘柄ではなく間隔です。ジントニックやジンソーダ、ロックなら一杯に使うジンは30〜45mlが目安なので(ジントニックの作り方)、30mlずつ飲むとして、届く間隔を「1週間に何杯飲むペースか」に直すと次のようになります。
| 1回に届く容量 | 1本の杯数(30ml) | 毎月届く | 2か月ごと | 3か月ごと |
|---|---|---|---|---|
| 700ml | 約23杯 | 週に約5杯 | 週に約3杯 | 週に約2杯 |
| 500ml | 約16杯 | 週に約4杯 | 週に約2杯 | 週に約1杯 |
| 200ml | 約6杯 | 週に約1〜2杯 | 週に約1杯 | 2週に約1杯 |
700mlが毎月届く形は、週に5杯ほど飲むペースにあたります。45mlずつ注ぐなら1本は約15杯なので週に3〜4杯ですが、それでも週末に1〜2杯という飲み方なら、2か月か3か月ごとの間隔のほうが追いつきます。
容量の見当もつけておけます。杜松の図譜で、公式サイトに容量の記載がある65銘柄を数えると、700ml以上が43銘柄、500ml前後が21銘柄、200ml以下を持つのは17銘柄でした(ジンのミニボトルに一覧があります)。定期便で届く1本も700ml前後になることが多いと考えて、表のいちばん上の行から読むのが実際的です。
開けたあとのジンは度数が高いまま保たれますが、香りは少しずつ動きます。開封した瓶が2本以上重なりそうなら、間隔を延ばすか、1回あたりの容量を小さくする選択肢があるかを確かめてください。置き方はジンの保存にまとめました。
申し込む前に確かめる5つのこと
間隔と量の見当がついたら、申し込みページで次の5つを確かめます。どれも販売元ごとに違い、時期によって変わることもある項目です。
- 1回に届く容量と本数 — 1本か複数本か、700mlか小さい瓶か。前の節の表に当てはめて、飲むペースに収まるかを見ます
- 届く間隔と回数、途中でやめられるか — 毎月・隔月などの間隔と、「全◯回」のように回数が決まっているか。回数が決まっている形では、途中の解約やお休みの扱いが分かれます
- 銘柄を選べるか、重なりはあるか — 頒布会・セレクト型では、すでに持っている銘柄が届くこともあります。届く銘柄が事前に分かるかどうかも確かめておくと、手持ちとの重なりを避けられます
- 受け取り方 — お酒の通信販売では、申し込むときに年齢の確認があります。受け取りも20歳以上の方が前提です。瓶は割れものなので、不在が続く時期の配送日の変え方も見ておきます
- 1回あたりの支払いと送料 — 初回と2回目以降で金額が違う形や、送料が別にかかる形があります。比べるときは、1回あたりの総額を容量で割って、同じ量あたりに揃えます。一杯あたりに直す計算はジンのコスパに置いています
度数も1本ごとに違います。図譜で度数の記載がある国産クラフトジン56本の中央値は45.0%で、45%以上が44本でした。頒布会で毎回銘柄が替わる形では、届くたびに割る割合を見直すことになります。割合の決め方はジントニックの作り方に、度数の分布はジンの度数にまとめています。
同じ銘柄が続く形と、毎回替わる形|どちらが合うか
定期購入と頒布会・セレクト型のどちらを選ぶかは、ジンとの付き合い方で分かれます。
- 決まった1本を日常の一杯に使う — 同じ銘柄が届く定期購入が合います。飲み方と割合が一度決まれば、届くたびに考え直す必要がありません
- 銘柄の違いを知りたい — 毎回替わる形が合います。ただし、届いた1本を単独で飲むだけでは、違いは記憶のなかでしか比べられません
- まだ好みの方向が分からない — 定期便の前に、小さい瓶で何本か並べてみるほうが、方向を決める手がかりが早く集まります(次の節)
毎回替わる形を選んだときは、前の月の1本を少し残しておいて、次の1本と並べると違いが読みやすくなります。器・量・割り方・温度を揃えて並べる手順はジンのミニボトルの後半にまとめました。届いた銘柄を図譜で引くと、産地・度数・公式が挙げるボタニカルを同じ位置で確かめられるので、どの素材を前に出した銘柄が自分に合ったのかを後から辿れます。素材の成り立ちはジンの原料とボタニカルに整理しています。
定期便を使わずに組む|自分の間隔で1本ずつ
定期便の良さは、選ぶ手間と買いに行く手間を預けられることです。一方で、間隔や銘柄を自分で決めたいなら、定期便の形を借りて自分で組むこともできます。
- 間隔を先に決める — 前の節の表で、自分のペースに合う間隔を1つ選びます。1本が空いたら次の1本、という順で進めると、開けた瓶が重なりません
- 小さい瓶から始める — 200ml以下を持つ17銘柄はすべてフルボトルと併売されているので、小さい瓶で確かめて合えば、同じ中身をフルボトルで買い直せます
- 軸を1つ決めてめぐる — 産地で県をめぐる、素材の方向で柑橘や茶をめぐる、のように軸を決めると、頒布会に近い出会い方になります。図譜の産地・ボタニカル・飲み方から探すから絞り込めます
どの軸から選ぶかはクラフトジンの選び方に4つ並べています。人に定期便を贈る場合は、受け取る側の飲むペースと、受け取りの手間が毎回かかることも考えに入れておくと安心です。贈るときに確かめることはジンのプレゼントにまとめました。
お酒は20歳になってから。届く間隔は、飲む量を増やすためではなく、開けた1本を無理なく飲みきるための目安として決めてください。
よくある質問
ジンのサブスク(定期便)には、どんな種類がありますか?
大きく3つです。同じ銘柄が決まった間隔で届く定期購入、毎回違う銘柄が届く頒布会・セレクト型、自治体の返礼品が数回に分けて届くふるさと納税の定期便です。決まった1本を切らさずに使いたいなら定期購入、知らない銘柄に出会いたいなら頒布会、寄付先の土地が先に決まっているならふるさと納税の定期便、という分かれ方になります。サービスの内容や料金は時期によって変わるので、各販売元の申し込みページで確かめてください。
月に1本届くと、飲みきれますか?
容量と飲む頻度しだいです。700mlを30mlずつ飲むと約23杯なので、毎月1本届く形は週に5杯ほどのペースにあたります。500mlなら週に4杯弱、200mlなら週に1〜2杯です。週末に1〜2杯という飲み方なら、2か月ごと・3か月ごとの間隔か、小さい容量を選べる形のほうが、開けた瓶が重なりにくくなります。
申し込む前に何を確かめればいいですか?
1回に届く容量と本数、届く間隔と回数(途中でやめられるか)、銘柄を選べるか・手持ちと重ならないか、受け取り方、1回あたりの支払いと送料の5つです。比べるときは1回あたりの総額を容量で割って、同じ量あたりに揃えると判断しやすくなります。お酒の通信販売では申し込み時に年齢の確認があり、受け取りも20歳以上の方が前提です。
定期便とミニボトルの飲み比べは、どちらから始めるのがいいですか?
好みの方向がまだ分からないなら、小さい瓶を何本か並べるほうが手がかりは早く集まります。図譜で200ml以下を持つ17銘柄はすべてフルボトルと併売されているので、小さい瓶で確かめて合えば、同じ中身を大きい瓶で買い直せます。合う1本が決まってから定期購入に移ると、届くたびに迷うことがなくなります。
毎回違う銘柄が届くとき、割り方はどうすればいいですか?
届いた銘柄の度数を見て、そのつど割合を決めます。図譜で度数の記載がある国産クラフトジン56本の中央値は45.0%ですが、銘柄ごとに幅があります。ジントニックなら40%台前半は1対3、45%以上は1対4に寄せると、仕上がりの強さがおおよそ揃います。割合の考え方はジントニックの作り方の記事にまとめています。