クラフトジンのおすすめの見つけ方|4つの軸で絞り、条件を2つ重ねて候補を数本にする

クラフトジンは、銘柄によって公開されている情報の量が違います。図譜に収録した110銘柄で公式サイトの記載を数えると、産地は110本すべて、ボタニカルは87本、度数は71本で確認できるのに対し、型(スタイル)は28本、ベースの酒は26本しかありません。そのため、順位を追うより先に「どの軸なら実際に比べられるか」を決めるほうが、候補は速く減ります。順序は、飲み方 → 度数帯 → ボタニカルの方向 → 容量と価格帯の4つ。公式に価格帯を確認できた国産クラフト40銘柄では、3,000〜5,000円が19本、3,000円までが15本で、8,000円を超える帯はありませんでした。軸を2つ重ねると候補は数本まで減り、たとえば公式がソーダ割りを案内していて3,000円までの国産クラフトジンは5本です。
「クラフトジン おすすめ」で出てくるのは、たいてい順位のついた銘柄の一覧です。ただ、並ぶ本数が増えるほど、上から読んでも自分の1本には近づきません。この記事では銘柄を並べる前に、選ぶための軸のほうを整理します。図譜に収録した110銘柄の公式記載を数えて、どの軸なら実際に比べられるのかも添えました。
先に結論を置くと、軸を1つずつ当てるより、2つ重ねたほうが候補は速く減ります。国産クラフトジン79銘柄のうち、公式がソーダ割りを案内していて価格帯が3,000円までのものは5本、ジントニックを案内していて200ml以下の瓶もあるものは5本です。銘柄名は、4つの軸のあとの「条件を2つ重ねると、候補は数本になる」にまとめました。ROKUや季の美のように、おすすめとしてよく名前が挙がる銘柄を同じ欄で並べた表は「よく名前が挙がる銘柄を、同じ欄で並べる」にあります。
選ぶ前に|どの軸なら実際に比べられるか
ジンの選び方として挙げられる軸はいくつもありますが、その情報が公開されている銘柄の数は軸ごとに大きく違います。杜松の図譜では、国産クラフトジン79銘柄・大手国産3銘柄・海外の定番28銘柄の計110銘柄について、公式サイトに書かれていることだけをデータ欄に載せています。軸ごとに数えると、こうなりました(2026年9月時点)。
| 軸 | 見るところ | 変わること | 公式に記載のある銘柄 |
|---|---|---|---|
| 産地 | 都道府県・蒸溜所 | 選ぶ理由の立て方 | 110本 |
| ボタニカル | 素材の数と方向 | 香りの組み立て | 87本 |
| 度数 | 40%台前半か45%以上か | 割るときの割合 | 71本 |
| 容量 | 700ml・500ml・小容量 | 一度に引き受ける量 | 65本 |
| 飲み方 | 公式が案内している飲み方 | 買ったあとの使い道 | 44本 |
| 価格帯 | 3,000円台か5,000円台か | 予算の合わせ方 | 40本 |
| 型(スタイル) | ロンドンドライ等の表記 | 後から加えていないことの目印 | 28本 |
| ベースの酒 | 米・麦・焼酎など | 土台になる蒸溜酒 | 26本 |
読み取れるのは、型やベースの酒から絞ろうとすると、4本に3本は手がかりが無いということです。「ロンドンドライかどうか」で候補を切ると、多くの銘柄は判断できないまま残ります。型そのものの内訳と、その言葉が何を約束しているのかはジンの種類にまとめました。
そこでこの記事では、比べられる本数が多く、かつ買ったあとの一杯に直結する順に、飲み方 → 度数帯 → ボタニカルの方向 → 容量と価格帯の4つを順に当てていきます。ジンとクラフトジンという言葉そのものの整理はクラフトジンとはにあります。
軸1|どう飲むかを先に決める
いちばん外側の軸は、割って飲むか、そのまま飲むかです。ここが決まると、次の度数の軸の意味も決まります。
図譜の110銘柄のうち、公式サイトに飲み方の記載を確認できたのは44銘柄でした。内訳はジントニックが31銘柄、ソーダ割り(炭酸割りを含む)が20銘柄、ロックが12銘柄、ストレートが7銘柄です(1銘柄が複数を挙げている場合があります)。蒸溜所が想定している飲み方は、ジントニックとソーダ割りに大きく寄っています。
- 割って飲むことが多い — ジントニックの作り方とジンソーダの作り方に、割合の決め方をまとめています。割り材で香りが乗るぶん、度数の高い銘柄も扱えます
- そのまま飲むことが多い — ジンのロックとストレートに、量と器、氷が溶けたあとの度数の計算を置いています。瓶の度数がそのまま口に届くので、度数帯の影響が最も大きく出ます
残る66銘柄については、公式サイトに飲み方の記載が見つかっていません。記載がないことは、その飲み方に向かないという意味ではありません。杜松では飲み方の相性そのものは杯を交わした銘柄にだけ記録することにしているので、データ欄に並んでいるのは「公式がそう案内している」という事実だけです。
軸2|度数帯|40%台前半か、45%以上か
飲み方が決まったら、次は度数です。公式に度数の記載がある71銘柄の中央値は45.0%でした。ただし、この中身は国産と海外で分かれます。
| 母集団 | 度数の記載がある本数 | 中央値 | 45%以上 |
|---|---|---|---|
| 国産クラフトジン | 56本 | 45.0% | 44本 |
| 海外の定番 | 12本 | 42.0% | 4本 |
国産クラフトジンは45%前後を標準にしている銘柄が多数派で、56本のうち44本が45%以上(50%以上は4本)、40%台前半は11本です。海外の定番12本は40.0〜47.6%に散らばり、45%以上は4本にとどまります。国産クラフトジンのほうが、ひとつ上の帯に寄っていることになります。
この差は、割るときの割合にそのまま出ます。1対3を初期値にしていると、国産クラフトジンに持ち替えたときに想定より強く仕上がります。割合の合わせ方はジントニックの作り方に、度数の分布と37.5%という線引きの出どころはジンの度数にまとめました。
40%台前半の国産クラフトジンを探す場合、図譜のなかでは東経135度兵庫ドライジン(兵庫県・42.0%)、白兎-HAKUTO-(鳥取県・40.0%)、南部美人クラフトジン(岩手県・40.0%)、The Japanese Craft GIN 黄金井(神奈川県・43.0%)などが該当します。度数は全銘柄で同じ位置に載せているので、図譜の一覧から買う前に確かめられます。
軸3|ボタニカルの方向|素材の数から見る
素材をひとつに絞る設計と、重ねていく設計。同じジンでも組み立て方が違います。(AIで生成したイメージです)
いちばん情報が出ている軸がボタニカルです。110銘柄のうち87本が公式に素材を挙げています。ここで見やすいのは素材の種類そのものより、何種類を挙げているかという数です。国産クラフト63銘柄で数えると、中央値は4種でした。
| 公式が挙げる素材の数 | 国産クラフト63銘柄 |
|---|---|
| 1〜2種 | 18本 |
| 3〜5種 | 23本 |
| 6〜9種 | 9本 |
| 10種以上 | 13本 |
1〜2種だけを挙げる銘柄が18本、10種以上を重ねる銘柄が13本と、両端にそれぞれ固まりがあります。前者は素材を1つに絞った設計で、南部美人クラフトジン(岩手県・ジュニパーベリーと浄法寺漆)、COMMON(東京都・ジュニパーベリーとチコリルート)、AKITA CRAFT GIN 岑 №65(秋田県・クロモジ)のように、産地の植物を前に出しています。後者はTHE HERBALIST YASO GIN(新潟県・20種)、GOTOGIN the origin(長崎県・18種)、ohoro GIN Standard(北海道・13種)のように、複数の素材を積み上げる設計です。
どちらが良いという軸ではなく、瓶の中で何が起きているかの見取り図が違うと考えるほうが実際的です。素材の数が少ない銘柄はその素材が輪郭を決め、多い銘柄は組み合わせが輪郭を決めます。
素材の側から辿ることもできます。図譜では柚子を使う銘柄、山椒を使う銘柄、クロモジを使う銘柄のように、公式の記載から横断できるようにしてあります。ジュニパーをはじめとする素材そのものの成り立ちはジンの原料とボタニカルにまとめました。
軸4|容量と価格帯|まず1本試すとき
同じ銘柄でも、700ml・500ml・小容量と並ぶことがあります。(AIで生成したイメージです)
最後が、引き受ける量と予算です。ここは他の軸と違って、味の好み以前に生活の側で決まります。
国産クラフトジン79銘柄のうち、公式に容量の記載があるのは56本。700mlが31本、500mlが20本で、この2つが標準です。注目したいのは併売のほうで、複数の容量を用意している銘柄が18本、そのうち200ml以下の小容量を持つのが16本ありました。AWA GIN(徳島県・200mlと720ml)、OSUZU GIN(宮崎県・200mlと700ml)、LAST ELEGANT(東京都・200mlと700ml)、東方ノ三賢人(埼玉県・100mlと500ml)のように、小さい瓶から入れる銘柄です。700mlを1本空ける前提で選ぶより、候補を絞りやすくなります。
価格帯も数えました。公式サイトの記載から価格帯を確認できたのは国産クラフト79銘柄のうち40本です。
| 価格帯 | 銘柄数(40本中) |
|---|---|
| 〜3,000円 | 15本 |
| 3,000〜5,000円 | 19本 |
| 5,000〜8,000円 | 6本 |
| 8,000円以上 | 0本 |
相場の中心は3,000〜5,000円で、5,000円を超えるのは40本中6本でした。8,000円を超える帯は、この40本のなかにはありません。国産クラフトジンは高価な酒という印象で語られることがありますが、公式の記載をたどると、多くは3,000円台から5,000円台に収まっています。
なお、実際の価格は容量と販売店、時期で動きます。図譜で価格を1円単位で持たず帯で持っているのはそのためで、銘柄ページの価格帯も、公式に記載のあるものだけを載せています。海外の定番28銘柄については、公式サイトで価格の記載を確認できたものがありませんでした。
条件を2つ重ねると、候補は数本になる
4つの軸は、1つずつ当てるより2つ重ねたときに効きます。国産クラフトジン79銘柄の公式記載で、よくある組み合わせを数えました(2026年10月時点)。ここに並ぶのは条件に当てはまる銘柄で、順位ではありません。並びは図譜の掲載順です。
| 重ねる条件 | 79本から残る数 | 該当する銘柄 |
|---|---|---|
| ソーダ割りを公式が案内 × 3,000円まで | 5本 | 黄金井・LAST ELEGANT・WABIGIN・OGIGIN 想・東方ノ三賢人 |
| ジントニックを公式が案内 × 200ml以下の瓶あり | 5本 | 黄金井・LAST ELEGANT・香立・AWA GIN・因伯人 |
| ストレートかロックを公式が案内 × 3,000円まで | 5本 | 黄金井・LAST ELEGANT・WABIGIN・東方ノ三賢人・因伯人 |
| 度数40%台前半 × 200ml以下の瓶あり | 3本 | 黄金井・南部美人・白兎 |
それぞれの条件で、どんな人に当てはまるかを添えます。
- 家でソーダ割りを中心に、3,000円までで1本 — The Japanese Craft GIN 黄金井(神奈川県・43.0%)、LAST ELEGANT(東京都・47.0%)、WABIGIN(鹿児島県・47.0%)、OGIGIN 想 オリジナル(佐賀県・45.0%)、東方ノ三賢人(埼玉県・45.0%)。割合の決め方はジンソーダの作り方にあります
- ジントニックで飲みたいが、700mlを空けきれるか不安 — 黄金井とLAST ELEGANTに加えて、香立-KODACHI-(和歌山県・180mlと700ml)、AWA GIN(徳島県・200mlと720ml)、因伯人(Impact)(鳥取県・90mlと700ml)。小さい瓶の使い方はジンのミニボトルにまとめました
- そのまま飲む前提で、予算は3,000円まで — 黄金井・LAST ELEGANT・WABIGIN・東方ノ三賢人・因伯人。度数は43.0〜47.0%なので、氷と量の合わせ方はジンのロックとストレートを参照してください
- 度数の高さが気になり、少量から試したい — 黄金井(43.0%)、南部美人クラフトジン(40.0%・200mlと700ml)、白兎-HAKUTO-(40.0%・50mlと700ml)
黄金井とLAST ELEGANTが4つの組み合わせのほとんどに残るのは、飲み方・容量・価格帯の3つを公式がそろって公開しているためです。味の良し悪しで残っているわけではありません。逆に、公式の記載が少ない銘柄はどの条件でも候補に上がりにくくなります。記載がない項目は、銘柄ページで「公式に記載なし」と表示しています。
別の組み合わせを試すときは、産地・ボタニカル・飲み方から探すで条件を当てるか、図譜の一覧のデータ欄を同じ順で見比べてください。
よく名前が挙がる銘柄を、同じ欄で並べる
おすすめの一覧では、ROKU〈六〉や季の美のように、どの記事にも出てくる銘柄があります。名前を知っている銘柄から入るのは自然な選び方です。ただ、紹介文の書きぶりは記事ごとに違うので、同じ欄にそろえて並べると、銘柄どうしの違いが見えやすくなります。図譜のデータ欄から、公式サイトで確認できた値だけを抜き出しました(2026年10月時点)。並びは順位ではありません。
| 銘柄 | 産地 | 度数 | 容量 | 公式が挙げる素材 | 公式が案内する飲み方 |
|---|---|---|---|---|---|
| ROKU〈六〉 | 大阪府 | 47.0% | 700ml・200ml | 6種(桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子) | 記載なし |
| 季の美 京都ドライジン | 京都府 | 45.7% | 700ml | 11種(赤松・柚子・山椒・玉露ほか) | 記載なし |
| 季の美 勢 | 京都府 | 54.5% | 700ml | 記載なし | 記載なし |
| 9148 #0101 Craft Gin standard | 北海道 | 45.0% | 700ml | 14種(日高昆布・干し椎茸・ラベンダーほか) | ジントニック・マティーニ |
| SAKURAO GIN ORIGINAL | 広島県 | 記載なし | 記載なし | 5種(レモン・柚子・ヒノキ・牡蠣殻ほか) | ジントニック |
| The Botanist | イギリス | 46.0% | 700ml | ジュニパー | ジントニック・ドライマティーニ |
| Hendrick’s Gin | イギリス | 41.1% | 記載なし | 13種(キュウリ・バラほか) | ジントニック |
ここから読み取れることが3つあります。
- 度数は41.1%から54.5%まで、13ポイント以上の開きがある — 同じ「おすすめ」の欄に並んでいても、割るときの割合は銘柄ごとに変わります。とくに季の美 勢の54.5%は、国産クラフトジンの中央値45.0%より10ポイント近く高い位置です
- 小さい瓶を公式に用意しているのは、この中ではROKU〈六〉だけ — 200mlから試せます。他の銘柄は、図譜で確認できた容量が700mlのみか、記載がありません
- 素材の組み立て方がはっきり分かれる — ROKU〈六〉は6種すべてが日本の植物で、9148 #0101 Craft Gin standardは14種のうち日高昆布・干し椎茸など北海道の素材を重ね、Hendrick’s Ginはキュウリとバラをジュニパーとあわせて主役に置いています。素材の数で見る考え方は、先の「軸3」と同じです
なお、KOMASA GIN(鹿児島県)と香の森(長野県)もよく名前が挙がる銘柄ですが、図譜の取得範囲では、度数・容量・素材の値を公式サイトから確認できていません。銘柄ページでは「公式に記載なし」と表示しています。表に値が少ないことは、その銘柄の良し悪しとは関係がありません。公式の記載が増えれば、図譜の欄も更新します。
贈り物として選ぶときは、軸の順番が変わる
自分用と贈り物では、先に固める軸が入れ替わります。自分用なら飲み方と度数帯から入れますが、贈る相手の飲み方は分からないことのほうが多いためです。
- 自分用 — 飲み方 → 度数帯 → ボタニカル → 容量。小容量の併売がある銘柄なら、合わなかったときの引き受けが小さくなります
- 贈り物 — 産地 → ボタニカル → 容量。相手の出身地や住んでいる土地、思い出のある場所から選ぶと、渡すときに言葉が要りません
産地から選ぶ場合、図譜の国産クラフトジン79銘柄は39の都道府県にまたがっています。数が多いのは鹿児島県の8本、北海道の6本、東京都と京都府の5本ずつです。蒸溜所は焼酎蔵や日本酒蔵が母体になっていることも多く、産地の酒がそのまま土台になっている銘柄もあります。
お酒は20歳になってから。20歳未満の方への贈り物には選べません。
ここまでの4つの軸は、図譜のデータ欄に全銘柄で同じ順に並べてあります。図譜の一覧を上から見るほか、産地・ボタニカル・飲み方から探すで条件を当てて絞り込めます。
目的が先に決まっているとき
「何のために1本選ぶか」がはっきりしているなら、目的ごとの記事から入るほうが早く決まります。
| 目的 | 記事 | 扱っていること |
|---|---|---|
| 贈り物にする | ジンのプレゼント | 相手の飲み方が分からないときの手順 |
| 少量で試す・飲み比べる | ジンのミニボトル | 小容量のある17銘柄と組み方 |
| 予算をかけた1本を選ぶ | ジンの「高級」は何で決まるのか | 価格帯ごとの違い |
| 日常用に割安な1本を選ぶ | ジンのコスパ | 一杯あたりの数え方 |
| ふるさと納税で選ぶ | ジンのふるさと納税 | 自治体から探す順序 |
| 定期的に届けてもらう | ジンのサブスク・定期便 | 届く間隔の決め方 |
よくある質問
おすすめのクラフトジンを銘柄名で知りたいです。
杜松では順位をつけず、条件に当てはまる銘柄を挙げています。国産クラフトジン79銘柄の公式記載で数えると、ソーダ割りを公式が案内していて3,000円までなのは黄金井・LAST ELEGANT・WABIGIN・OGIGIN 想・東方ノ三賢人の5本、ジントニックを案内していて200ml以下の瓶もあるのは黄金井・LAST ELEGANT・香立・AWA GIN・因伯人の5本でした。自分の飲み方と予算に近い組み合わせから候補を引くと、数本まで絞れます。
ROKUや季の美は、ほかの銘柄と何が違いますか?
公式サイトで確認できる値を並べると、度数はROKU〈六〉が47.0%、季の美 京都ドライジンが45.7%、季の美 勢が54.5%です。ROKU〈六〉は700mlに加えて200mlの瓶があり、公式が挙げる素材は桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子の6種。季の美 京都ドライジンは米をベースに、赤松や柚子、玉露など11種を挙げています。味の比較は杯を交わした銘柄にだけ書く方針のため、ここでは公式の値の違いにとどめています。
クラフトジンはどう選べばいいですか?
飲み方 → 度数帯 → ボタニカルの方向 → 容量と価格帯の順に当てていくと絞り込めます。この順番は、公式に情報が出ている銘柄が多く、かつ買ったあとの一杯に直結する軸から並べたものです。図譜に収録した110銘柄で数えると、ボタニカルは87本、度数は71本、容量は65本で確認できる一方、型(スタイル)は28本、ベースの酒は26本しかありません。型から絞ろうとすると、多くの銘柄が判断できないまま残ります。
初心者に飲みやすいクラフトジンはどれですか?
飲みやすさは味の評価なので、杜松では実際に杯を交わした銘柄にだけ書いています。代わりに手がかりになるのが度数帯と飲み方です。割って飲むなら、公式がジントニックやソーダ割りを案内している銘柄(44銘柄中それぞれ31銘柄・20銘柄)から入ると想定どおりに仕上がります。そのまま飲むことが多いなら、国産クラフトジンは45%以上が多数派なので、40%台前半の銘柄から始めるほうが度数の影響は小さくなります。
クラフトジンの値段の相場はどのくらいですか?
公式サイトから価格帯を確認できた国産クラフト40銘柄では、3,000〜5,000円が19本、3,000円までが15本、5,000〜8,000円が6本で、8,000円を超える帯はありませんでした。中心は3,000〜5,000円です。ただし実際の価格は容量と販売店、時期で動くので、図譜では1円単位ではなく帯で持っています。まず試すなら、200ml以下の小容量を併売している16銘柄から入る方法もあります。
定番のジンとクラフトジンは何が違いますか?
クラフトジンは型(スタイル)ではなく、小規模な蒸溜所が独自の素材でつくるジンを指す通称です。製法の決まりはないので、定番のジンと製法上の線が引かれているわけではありません。数字で見ると差が出るのは度数と素材で、図譜では海外の定番12本の度数の中央値が42.0%、国産クラフト56本が45.0%でした。杜松では国産クラフトジン79銘柄、大手国産3銘柄、海外の定番28銘柄を同じ軸で記録しているので、並べて比べられます。