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ジンのアルコール度数は何度?なぜ40%前後なのか|低いジン・高いジン、焼酎・ウォッカとの比較

ジュニパーの実と針葉の枝を図譜風に描き、傍らに大きさの違う3つの空のグラスを並べたイメージ
AIで生成したイメージです
この記事の結論

ジンのアルコール度数は40〜47度(%)で、公式に度数を確認できた71銘柄の平均は44.9%です。40%前後に揃うのは、EUが37.5%以上・アメリカが40%以上という下限を置いていること、香りのもとになる精油を溶かしておくのにこのくらいの濃さが要ること、つくり手が加水で最後に度数を選んでいることの3つが重なるためです。日本の酒税法にジン固有の最低度数はなく、37%台や57%前後の銘柄もあります。割ったあとのジントニックは9〜12%前後です。

ジンのアルコール度数は**40〜47度(%)**です。焼酎(25%前後)より強く、ウォッカやウイスキーとほぼ同じ並びにあります。ただ、同じ棚に37%台の大容量のジンと57%のジンが並ぶこともあり、「なぜこの数字なのか」までは瓶を見ても分かりません。この記事では、答えの早見表のあと、ほかのお酒との比較、手元の瓶で度数を確かめる読み方、40%前後に揃う理由、低いジンと高いジン、割った一杯の度数、飲むときの温度の順にまとめ、最後に銘柄別の一覧を置きます。ジンそのものの成り立ちはクラフトジンとはにまとめています。

ジンのアルコール度数は何度?|答えの早見表

知りたいこと答え
ジンは何度(何パーセント)?40〜47%が中心。「度」と「%」は同じ意味
平均は?公式に度数の記載がある71本で平均44.9%、中央値45.0%
なぜ40%前後なの?海外の規則の下限、香り成分を溶かしておける濃さ、加水で決める設計値の3つが重なるため
いちばん低い・高いのは?図譜では30.0%〜60.0%。57%前後はネイビーストレングスと呼ばれる
法律で決まっている?EUは37.5%以上、アメリカは40%以上。日本の酒税法にジン固有の最低度数はなく「スピリッツ」に分類
ほかのお酒と比べると?焼酎(25%前後)の約1.8倍、ビール(5%前後)の約9倍。ウォッカ・ウイスキーとはほぼ同じ
手元の1本が何度か知りたい裏ラベルの「アルコール分」を見る。日本で売られる瓶には表示が義務づけられている
割って飲むと?ジントニック・ジンソーダで10〜11%前後、ロックで30%台、マティーニで約41%(ジン45%の場合)
「何度で飲む?」が温度のことならストレートは常温(15〜20℃)か冷凍庫で冷やして、ロックは氷で0〜5℃前後。40%のジンが凍りはじめるのは約−23℃で、家庭の冷凍室(−18℃前後)では凍らない

表の数字の根拠は、以下の各章で順に示します。

焼酎・ウォッカ・ビールと比べると何倍か

ジンの40〜47%という数字は、ふだん飲むお酒と並べると位置がつかめます。「45%のジンはその何倍か」を右端に置きました。

種類よくある度数45%のジンは何倍か
ビール5%前後約9倍
ワイン12%前後約4倍
日本酒15%前後約3倍
本格焼酎(単式蒸留焼酎)25%前後(酒税法で45度以下)約1.8倍
甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)20〜35%(酒税法で36度未満)約1.3〜2.3倍
ウォッカ・ラム40%前後(EUは37.5%以上)ほぼ同じ
ウイスキー40〜46%(EUは40%以上)ほぼ同じ
ジン40〜47%(EUは37.5%以上、米国は40%以上)—

蒸留酒のなかで見れば、ジンはウォッカやラム、ウイスキーと同じ並びで、本格焼酎よりひと回り強い位置にあります。ウォッカとは度数がほぼ重なり、違いはボタニカルで香りをつけるかどうかにあります(ジンとウォッカの違い)。ビールやワインのような醸造酒とは、桁がひとつ違うと考えておくと外れません。

同じアルコールの量に直すと

度数の差は、グラスに注ぐ量の差でもあります。アルコールの量は 量(ml) × 度数(%) ÷ 100 × 0.8(0.8はエタノールの比重)で純アルコールのグラム数に直せます。45%のジン30mlは 30 × 45 ÷ 100 × 0.8 で10.8g。同じ10.8gになる量は次のとおりです。

お酒同じ10.8gになる量
ジン(45%)30ml
日本酒(15%)90ml(約半合)
ワイン(12%)約113ml(グラス1杯弱)
ビール(5%)270ml(350ml缶の約4分の3)

ジンを割って飲んでもこの量は変わりません。トニックで3倍に割ればグラスの濃度は下がりますが、ジン30mlを使った1杯に入っているアルコールは、ビール270mlぶんです。

手元の1本が何度かを確かめる|ラベルの読み方

ジン全体の相場が40〜47%でも、いま手にしている瓶が何度かは、その瓶のラベルを見るのがいちばん確かです。日本で売られている酒類には、容器か包装の見やすいところに品目やアルコール分などを表示することが法律(酒類業組合法 第86条の5)で義務づけられていて、ジンも例外ではありません。

どこを見ればいいか

国産の瓶なら、裏ラベルの一括表示欄に「品目 スピリッツ」「アルコール分 45度」のように並んでいます。輸入品は、海外のラベルの上に輸入者が日本語の表示シールを貼っていることが多く、そこに同じ「アルコール分」の欄があります。表ラベルの英字の%表記と食い違って見えたときは、日本語の表示を基準にしてください。

「度」「% vol」「ABV」「proof」の読み替え

ラベルの表記は4通りありますが、指しているものは同じです。酒税法は「アルコール分」を、温度15度のときに原容量100分中に含まれるエチルアルコールの容量と定めていて、45度は「15℃で容量の45%がアルコール」という意味になります。

ラベルの表記読み方
アルコール分 45度45%
45% vol45%
45% ABV(Alcohol by Volume)45%
90 proof(アメリカの表記)半分にして45%

アメリカの瓶にある proof だけは換算が要ります。よく見る値を%に直すと次のとおりです。

proof度数
80 proof40%
84 proof42%
90 proof45%
94 proof47%
100 proof50%
114 proof57%

ビーフィーター、タンカレー、ボンベイ・サファイアは何度?

コンビニやスーパーでよく見るこれらの銘柄は、杜松の図譜にも載っていますが、度数は「不明」としています。公式サイトで度数の記載を確認できなかったためで、推定値や海外の数字で埋めることはしていません。同じ名前の銘柄でも、国や流通経路によって度数の違う瓶が出回っていることがあるので、手元の瓶の裏ラベルにある「アルコール分」で確かめてください。

公式に度数を確認できた銘柄は、この記事の最後の一覧にまとめています。

なぜジンは40%前後なのか

ジンの度数が40〜47%に集まるのには、理由が3つあります。どれか1つで決まるのではなく、重なった結果としてこの帯に落ち着いています。

1. 海外の規則が下限を置いている

ジンの度数を調べると「最低37.5%」という数字によく出会います。これは**EUの規則(Regulation (EU) 2019/787)**が定めているもので、ジンと名乗って瓶詰めするには37.5%以上であることが条件です。同じ規則はウォッカとラムにも37.5%、ウイスキーには40%という下限を置いています。アメリカは基準が別で、ジンは40%(80 proof)以上です。

いっぽう日本の酒税法には、ジンという品目そのものがありません。ジンはウォッカやラムとともに「スピリッツ」に分類され、その条件はエキス分が2度未満であること。つまり日本の法律の側には、ジンの最低度数を定めた規定はないことになります。国産の銘柄が37.5%を上回っているのは、輸出や慣例に合わせた各社の判断によるものです。

2. 香り成分を溶かしておくのに、この濃さが要る

脚つきのテイスティンググラス2つと、ジュニパーの実・コリアンダーの種・柑橘の皮・山椒の実を部位ごとに描いた図譜風のイメージ ボタニカルの香り成分は、アルコールに溶けた状態でグラスに入ってきます。(AIで生成したイメージです)

ジンの香りのもとになるボタニカルの精油は、水に溶けにくくアルコールに溶けます。アルコールは香りを抱えて運ぶ器で、度数が高いほど多くの成分を液のなかに保てます。反対に、精油の多い構成のまま度数を下げすぎると、溶けきれない成分が析出して液が白くうっすら濁ることがあります。香りをしっかり持たせたジンほど、40%を大きく割りにくいのはこのためです。

ただし、度数が高いことと香りが強いことは同じではありません。度数は「香りをどれだけ抱えられるか」の器の大きさで、中に何を入れたかはボタニカルの構成と蒸溜の設計しだいです。杜松では、香りや味の描写は実際に飲んだ銘柄(一献)にだけ書いています。

3. 最後は、つくり手が加水で選んでいる

蒸溜を終えた直後の原酒は、瓶に詰める度数よりずっと高いところで出てきます。そこへ水を加えて(加水)、出荷する度数に合わせます。つまり瓶の度数は、つくり手が最後に選ぶ値です。分かれ目になるのは、たとえば次のような点です。

  • どう飲まれる想定か — 割って飲まれる前提なら、割ったあとにジン側が残る位置に置く。そのままや加水で飲む前提なら、そこまで上げる必要がありません
  • ボタニカルの構成 — 上の白濁のように、構成によって下げられる度数の限界が変わります
  • 1本の原酒から何本詰められるか — 度数を上げるほど加える水が減るので、同じ原酒から出せる本数も減ります

下限は規則が、上の目安は香りと飲み方が決め、そのあいだのどこに置くかを各社が選ぶ。その結果が40〜47%という帯です。

度数の低いジン、高いジン

40〜47%の外側にも銘柄はあります。

40%を下回るジン

日本の酒税法には下限がないので、国内向けには37%台で詰めた大容量のジンも流通しています。輸出を前提にしない商品なら、EUの37.5%に合わせる必要もありません。

図譜のなかで唯一40%を下回るのは秋田県のSANABURI Prototype_01 山椒スピリッツの30.0%で、この銘柄は商品名も「ジン」ではなく「スピリッツ」を名乗っています。40.0%ちょうどの銘柄は、翠 SUI、白兎-HAKUTO-、道後ジンなど10本です。

50%を超えるジンとネイビーストレングス

よく名前を見るのがネイビーストレングスで、57%前後で瓶詰めされたものを指す呼び方です。18世紀のイギリス海軍で、船に積んだジンがこぼれて火薬にかかっても発火する強さが基準になった、という由来が伝わっています。図譜では次の4本が50%を超えていました。

銘柄度数産地
9148 #0210 Fukinotou Compound Gin60.0%北海道
Alembic Gin Gunjo Strength57.0%石川県
季の美 勢54.5%京都府
Alembic Cask Rested Gin50.0%石川県

同じ蒸溜所が度数の違う銘柄を並べて出していることも珍しくありません。京都蒸溜所の季の美 京都ドライジンは45.7%、季の美 勢は54.5%。サントリー大阪工場の翠 SUIは40.0%、ROKU〈六〉は47.0%。松井酒造 倉吉蒸溜所の白兎-HAKUTO-は40.0%、白兎プレミアムは47.0%です。

割った一杯は何度になるか|飲み方別の早見表

瓶の度数と、手元のグラスの濃度は別ものです。何%になるかは計算で出せます。

割ったあとの度数 =(ジンの量 × ジンの度数)÷ 全体の量

45%と40%のジンで、よく作られる飲み方を並べると次のとおりです。数字はいずれも氷が溶ける前の計算値です。

飲み方組み立てジン45%のときジン40%のとき
ジントニックジン45ml+トニック135ml11.3%10.0%
ジンソーダジン45ml+炭酸水135ml11.3%10.0%
ジンバックジン45ml+レモン20ml+ジンジャーエール115ml11.3%10.0%
ロックジン30ml+溶けた水10ml33.8%30.0%
マティーニジン50ml+ドライベルモット10ml約41%約36%
ストレートジンのみ45.0%40.0%

炭酸やトニックで割るものは、割り材にアルコールが入っていないぶん10%前後に落ち着きます。いっぽうマティーニは割り材を使わないカクテルで、ベルモット(18%前後)を少量合わせるだけなので、瓶の度数に近いところに残ります。

ジントニックは、ジンの度数でここまで変わる

背の高いタンブラーに氷とライムを入れ、メジャーカップから透明な液体を注いでいる手元のイメージ 分量を量って注げば、グラスの度数はそのまま計算で出ます。(AIで生成したイメージです)

ジンの度数ジン45ml+トニック135mlジン30ml+トニック120ml
40%10.0%8.0%
45%11.3%9.0%
47%11.8%9.4%
57%14.3%11.4%

表の数字は氷が溶ける前のものです。実際のグラスでは氷が溶けた水が加わるので、飲み終わるころには表よりさらに1〜2ポイント下がります。ジントニックは、だいたい9〜12%前後の飲みもので、ワインとおおよそ同じ帯です。

57%のジンは1対3で割っても14%台に残るので、ほかの銘柄と同じくらいの濃さにしたいときは1対4以上に増やします。ストレートで飲むなら瓶の度数がそのまま舌に届くので、度数の大きい銘柄は少量を注いで数滴の水を落とす飲み方が定番です。

「ジンは何度で飲む?」温度の目安

「ジン 何度」と調べたとき、知りたいのが度数ではなく飲むときの温度ということもあります。ジンはアルコール度数が高く、40%のものでも凍りはじめるのは約−23℃なので、家庭の冷凍室(−18℃前後)に入れても凍らず、常温から氷点下まで温度の幅を広く取れるお酒です。飲み方ごとの目安は次のとおりです。

飲み方グラスの温度の目安瓶の置き場所
ストレート(常温)15〜20℃常温の冷暗所
ストレート(冷凍)−15℃前後(凍らずに、とろみが出る)冷凍庫
ロック0〜5℃前後まで下がる常温でも可。冷やしておくと氷が溶けにくい
ジントニック・ジンソーダ氷で冷えた状態冷蔵庫(ジンも割り材も冷やしておく)
お湯割り温かい状態常温

冷やすほど液面から立つ香りは控えめになり、常温に近いほど香りは広く出ます。どちらが正しいということはなく、同じ銘柄を両方の温度で試してから決める飲み方です。お湯割りは定番とは言えませんが、GOTOGIN the originのように公式がお湯割りを併記している銘柄もあります。器や量まで含めた組み立てはジンのロックとストレートに、割るときに材料を冷やす手順はジンソーダの作り方に、冷蔵庫・冷凍庫に置いてよいかはジンの保存方法にまとめています。

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71本の度数分布と銘柄別一覧

杜松の図譜では国産クラフトジンと海外の定番を同じ軸で記録していて、そのうち公式サイトに度数の記載があった71本(収録110銘柄中)を数えると、次の分布になりました。

度数帯本数割合この帯にある銘柄(例)
40%未満1本1%SANABURI Prototype_01 山椒スピリッツ 30.0%
40〜44%台20本28%道後ジン 40.0%/Hendrick’s Gin 41.1%
45〜49%台46本65%季の美 京都ドライジン 45.7%/ニッカ カフェジン 47.0%
50%以上4本6%9148 #0210 Fukinotou Compound Gin 60.0%(残る3本は下の表)

71本の平均は44.9%、中央値は45.0%です。単独でいちばん多いのは45.0%の20本、次が47.0%の19本で、40%ちょうども10本あり、40% / 45% / 47% の3つに山ができます。海外の定番12本は平均42.9%で40%台前半に寄り、国産クラフト56本は平均45.4%と45%・47%に集中していました。残る39本は、公式に度数の記載が見つからないか裏が取れていないため、図譜でも「不明」として扱っています。

以下は、名前の挙がることの多い銘柄を度数の小さい順に並べたものです。

海外の定番(公式に記載のある12本)

銘柄度数産地
OPIHR Spices of the Orient40.0%イギリス
Sacred Gin40.0%イギリス
Hendrick’s Gin41.1%イギリス
Plymouth Gin41.2%イギリス
Sipsmith London Dry Gin41.6%イギリス
Aviation American Gin42.0%アメリカ
Portobello Road Gin London Dry No. 17142.0%イギリス
Gin Mare42.7%スペイン
Fords Gin45.0%イギリス
Boodles British Gin45.2%イギリス
The Botanist Islay Dry Gin46.0%イギリス
NOLET’S Silver Gin47.6%オランダ

国産の主な銘柄

銘柄度数産地
翠 SUI40.0%大阪府
白兎-HAKUTO-40.0%鳥取県
道後ジン40.0%愛媛県
南部美人クラフトジン40.0%岩手県
東経135度兵庫ドライジン42.0%兵庫県
【KOBE GIN】YAMA43.0%兵庫県
OGIGIN 想 オリジナル45.0%佐賀県
マキノジン45.0%高知県
OSUZU GIN45.0%宮崎県
9148 #0101 Craft Gin standard45.0%北海道
THE HERBALIST YASO GIN45.0%新潟県
季の美 京都ドライジン45.7%京都府
ニッカ カフェジン47.0%宮城県
ROKU〈六〉47.0%大阪府
GOTOGIN the origin47.0%長崎県
Alembic Dry Gin HACHIBAN47.0%石川県
WABIGIN47.0%鹿児島県
まさひろオキナワジン47.0%沖縄県

ここに名前のない銘柄は図譜の一覧から、度数・ボタニカル・産地で比べたいときは産地・ボタニカル・飲み方から探すから辿れます。香りのもとになる植物そのものはジンの原料とボタニカルにまとめています。

よくある質問

ジンの度数は平均するとどれくらいですか?

杜松の図譜に収録した110銘柄のうち、公式サイトで度数の記載を確認できた71本で集計すると、平均44.9%、中央値45.0%でした。単独で最も多い値は45.0%(20本)、次が47.0%(19本)です。海外の定番12本に限ると平均42.9%で、国産クラフト56本の45.4%より低く出ます。

ジンはなぜ度数が高いのですか?

ジンは蒸留酒で、蒸溜直後の原酒は瓶詰めの度数よりずっと高く、そこから加水して40〜47%に合わせています。それ以上下げないのは、EUが37.5%以上・アメリカが40%以上という下限を置いていることと、香りのもとになるボタニカルの精油を溶かしておくのにこのくらいのアルコールが要るためです。精油の多い構成で度数を下げすぎると、液が白く濁ることがあります。

ジンと焼酎、ウォッカではどれが強いですか?

本格焼酎は25%前後が多く(酒税法で45度以下)、45%のジンはその約1.8倍です。ウォッカは40%前後で、ジンとほぼ同じ帯にあります。ジンとウォッカの違いは度数ではなく、ジュニパーを中心にボタニカルで香りをつけるかどうかです。

ラベルの「45度」と「45%」は違うものですか?

同じものです。日本の酒税法は「アルコール分」を、温度15度のときに原容量100分中に含まれるエチルアルコールの容量と定めています。45度は「15℃で容量の45%がアルコール」という意味なので、輸入品の「45% vol」「45% ABV」と読み替えられます。アメリカのラベルにある「proof」だけは換算が必要で、プルーフ値の半分が度数です(80 proof=40%)。

日本には、ジンの最低度数を決めた法律はありますか?

ありません。日本の酒税法にジンという品目はなく、ウォッカやラムとともに「スピリッツ」に分類され、条件はエキス分が2度未満であることだけです。よく見かける37.5%以上という下限は、EUの規則(Regulation (EU) 2019/787)がジンに定めているもので、アメリカは40%以上としています。

ビーフィーターやタンカレーは何度ですか?

杜松の図譜では、公式サイトで度数の記載を確認できなかったため「不明」としています。同じ名前の銘柄でも国や流通経路によって度数の違う瓶が出回ることがあるので、手元の瓶の裏ラベルにある「アルコール分」の表示で確かめるのが確実です。日本で売られる酒類には、アルコール分の表示が法律で義務づけられています。

ジンは冷凍庫に入れても凍りませんか?

アルコール分40%のジンが凍りはじめるのは約−23℃で、家庭用の冷凍室(−18℃前後)では凍らず、とろりとした状態になります。図譜で公式に度数を確認できた71本のうち70本が40%以上でした。冷やすほど香りの立ちは控えめになります。置き場所の決め方はジンの保存方法にまとめています。

ジントニック1杯のアルコール度数はどれくらいですか?

45%のジンを45ml、トニックウォーターを135ml(1:3)で作ると11.3%。氷が溶けたぶんを含めると、飲み終わるころには10%前後になります。計算は「ジンの量 × ジンの度数 ÷ 全体の量」で、40%のジンなら10.0%、57%のジンなら14.3%です。おおむね9〜12%前後、ワインと同じくらいの帯です。

杜
杜松 編集部国産クラフトジンを1本ずつ図譜にしています。事実は公式の出典から、味は飲んだ人の言葉から。

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