飲み方

ジンバックの作り方|ジン45ml・レモン20ml・ジンジャーエールの比率と手順、度数

ジュニパーの実と針葉、ライムとレモンの果実と輪切り、生姜の根茎と薄切りを部位ごとに描いた図譜の手前に、角氷を口まで詰めた背の高いタンブラーとラベル無地の瓶、メジャーカップを並べたイメージ
AIで生成したイメージです
この記事の結論

ジンバックは、氷を詰めたグラスにジン45mlとレモン果汁20mlを注ぎ、ジンジャーエールで満たすだけの一杯です。シェイカーもミキシンググラスも要らず、買い足すのはジンジャーエールとレモンの2つだけ。完成した一杯の度数は、ジンジャーエールをどれだけ入れるかでほぼ決まり、45%のジンをグラス180mlぶんに仕立てれば計算上は約11%になります。ただしこの図譜に収録した銘柄のうち公式に度数の記載がある71銘柄では45%以上が50銘柄、中央値は45.0%で、レシピ本が前提にしている40%台前半より一段上です。分量をそのまま使うと、思ったより強い一杯になります。

ジンバックの作り方は、氷を口まで詰めた背の高いグラスにジン45mlとレモン果汁20mlを注ぎ、冷えたジンジャーエールで満たして、底から一回だけ混ぜる。これで完成です。

一杯ぶん分量比率で覚えるなら
ジン45ml1
レモン果汁20ml約0.5
ジンジャーエール約115ml(グラスを満たすぶん)2.5〜3
完成の度数(45%のジン)約11%—

道具はグラスと混ぜるスプーンだけで、シェイカーは使いません。そのかわりジンジャーエールの選び方と量でできあがりがかなり動きます。この記事では、ジンバックという名前の意味、材料と分量、4つの手順、量らずに作るときの目安、ジンジャーエールとレモンの決め方、完成した一杯が何%になるか、割り材と柑橘を替えるアレンジ、よく似た一杯との違い、うまくいかないときの見直しまでを順にまとめます。ジンそのものの成り立ちはクラフトジンとはにあります。

ジンバックとは|「バック」は割り方の型の名前

ジンバックは、ジンをジンジャーエールで割り、レモンを加えたロングカクテルです。氷を入れた背の高いグラスで作り、時間をかけて飲む一杯に分類されます。

名前の後ろの「バック(Buck)」は、ベースの酒にジンジャーエールと柑橘を合わせる組み立てそのものを指す呼び名です。英語の buck は雄鹿のことで、そこから「元気のいい若者」を指す俗語にもなりました。カクテルの名前になった経緯には諸説あり、はっきりとは分かっていません。

型の名前なので、ベースを替えると名前も替わります。

ベースの酒呼び名
ジンジンバック
ラムラムバック
ウイスキーウイスキーバック(バーボンならバーボンバック)
ブランデーブランデーバック

ベースがウォッカでライムを使うモスコミュールも、同じ系統の一杯として扱われることがあります。違いの詳しい比較は、後半の「よく似た一杯との違い」にまとめました。

材料と道具|買い足すのはジンジャーエールとレモンだけ

一杯ぶんの材料と、家にあるもので代わりになるものは次のとおりです。

材料・道具一杯ぶんの目安代わりになるもの
ジン45ml—
レモン果汁20ml市販のレモン果汁、ライム果汁
ジンジャーエール100〜160ml(グラスを満たすぶん)—
氷グラスの口まで—
背の高いグラス300ml前後手持ちでいちばん背の高いもの
メジャーカップ1個大さじ・小さじ
バースプーン1本箸、柄の長いスプーン
カットレモン1/6個無くても成立します

シェイカーもミキシンググラスも要りません。ジンバックはグラスの中で直接組み立てる「ビルド」という型で作るからです。ジンのカクテル一覧で見ると、シェイカーが必要なのは9杯のうち2杯だけで、ジンバックはそこに入りません。

計量器具も専用のものでなくて構いません。大さじは15ml、小さじは5mlなので、大さじ3杯で45ml、大さじ1杯と小さじ1杯で20mlになります。メジャーカップを買う前に、まずこれで一度作ってみて分量の感覚をつかむほうが早道です。

グラスだけは、背の高いものを選んでください。ジンジャーエールで満たす飲み物なので、口の広い背の低いグラスだと氷が液面から出て、炭酸も早く抜けます。

使うジンは、ボタニカルの香りをそのまま立てる辛口の「ドライジン」が標準です。種類の分け方はジンの種類にまとめています。

作り方|4つの手順

背の高いタンブラーに角氷を口まで詰め、内壁に沿わせてバースプーンを差し込んだ様子と、メジャーカップ、半分に切ったレモンを並べた図譜風のイメージ 氷はグラスの口まで詰め、スプーンは内壁に沿わせて底まで下ろします。(AIで生成したイメージです)

  1. グラスに氷を口まで詰める。 少ないと、冷えるより先に溶けて薄まります。氷は多いほど溶けにくくなります。
  2. ジン45mlを注いで一度混ぜ、続けてレモン果汁20mlを注ぐ。 炭酸の入る前にジンと氷だけを混ぜておくと、ジンが先に冷え、あとで何度も混ぜずに済みます。グラスの外側がうっすら曇ったら冷えた合図です。
  3. ジンジャーエールで満たす。 よく冷えたものを、氷に当てずグラスの内壁を伝わせて静かに注ぎます。氷に直接ぶつけると、そこで炭酸が抜けます。
  4. 底から一回だけ混ぜる。 バースプーンを氷とグラスの隙間から底まで下ろし、ゆっくり一回転させて引き上げます。好みでカットレモンを落として仕上げます。

手順で効くのは3と4です。混ぜすぎない理由は2つあって、ひとつは炭酸が抜けること、もうひとつは氷が削れて余分な水が出ることです。比重の重いジンとレモン果汁は下に沈むので、底から一回持ち上げれば全体が入れ替わります。

ジンジャーエールは、冷蔵庫でしっかり冷やしたものを使ってください。常温のものを氷に注ぐと、その場で氷が溶けて水が増え、炭酸も一気に抜けます。開けたばかりの瓶・缶を使うのが、家でできるいちばん効く一手です。

量らずに作るときの目安|注いだ高さで決める

計量の道具が手元にないときは、グラスの中の高さで分量を決められます。氷を口まで詰めたグラスでは、液体の量と液面の高さがほぼ比例するからです。

  1. ジンとレモン果汁を注いだら、液面の高さを覚えておく
  2. ジンジャーエールを、その高さのおよそ3倍まで注ぐ

これで、ジン45ml・レモン果汁20ml・ジンジャーエール約115mlの分量表に近い比率になります。300ml前後のグラスなら、ジンとレモンで底から指1本半ほど、仕上がりはグラスの8分目あたりが目安です。グラスの形が下すぼまりだと上の方ほど量が多く入るので、その場合は2.5倍くらいで止めると揃います。

レモンを量らずに入れたいときは、くし切りを搾って落とす方式(後述)に切り替えると、ジンの量だけ決めれば済みます。

ジンジャーエールの辛口と甘口|ラベルと原材料表示で見分ける

ここがジンバックの分かれ目です。ジンジャーエールは商品によって甘さも生姜の強さもかなり違うので、同じレシピでも割り材を替えただけで別の飲み物になります。買うときに見る場所は3つあります。

見る場所何が分かるかできあがりへの効き方
商品名の表記「辛口」「ドライ」と書かれているか表記のあるものは生姜の刺激が前に出ます
色濃い琥珀色か、ほぼ無色に近い淡色か色が濃いものほど香辛料の要素が強く出ます
原材料表示重量の多い順に並んでいます。糖類のあとに生姜・しょうが・香辛料の記載があるか生姜の記載があるものは、割り材そのものに味があります

原材料表示は重量の多い順に書くと決まっているので、糖類のすぐ後ろに生姜や香辛料が来るか、ずっと後ろに香料だけが来るかで、だいたいの見当がつきます。味の好みを言い当てるものではありませんが、店頭で2本を比べるときの手がかりにはなります。

決め方はレモンとの釣り合いで考えると単純です。

  • 甘さが前に出る割り材を使うなら — レモン果汁を20mlのまま、または25mlまで増やします。酸が甘さを受け止めます。
  • 辛口と表記のある割り材を使うなら — レモン果汁を15mlまで減らしても成立します。生姜の刺激とレモンの酸が両方立つと、とがった印象になりやすいためです。

生姜の根茎・薄切り・葉のついた茎・花と、レモンの果実・くし切り・削いだ皮を、部位ごとに離して並べた図譜風のイメージ 割り材の生姜と、足すレモン。この2つの量の釣り合いで印象が決まります。(AIで生成したイメージです)

レモンは果汁で入れるか、搾って落とすか

分量表の20mlは果汁として量って入れるぶんです。市販のレモン果汁で構いません。生のレモンなら、中くらいのもの半個でおおよそこの量になります。

別のやり方として、果汁を量らずにくし切りのレモンをグラスの上で搾って落とす組み立てもあります。こちらは量が決まらないかわりに、飲みながら追加できるのが利点です。最初の一杯は量って作り、2杯目から搾る方式に移ると、自分の適量が分かります。

レシピによってレモンの量が違う理由

ジンバックのレシピを見比べると、レモン果汁は15ml、20ml、30mlと幅があります。どれかが誤りなのではなく、合わせるジンジャーエールの甘さを何に置いているかの違いです。ジン45ml・ジンジャーエール115mlで、45%のジンを使った場合に並べると次のとおりです。

レモン果汁一杯の液量完成の度数向く割り材
15ml175ml約11.6%辛口と表記のあるもの、ジンジャービア
20ml180ml約11.3%標準的なジンジャーエール(この記事の基準)
30ml190ml約10.7%甘さが前に出るもの

レモンを増やすと液量が増えるぶん度数はわずかに下がりますが、差は1ポイントに届きません。度数を動かすのはジンジャーエールの量、酸と甘さの釣り合いを動かすのはレモンの量と分けて考えると、調整の順番が決まります。迷ったら20mlで一度作り、甘く感じたら30mlへ、酸がとがったら15mlへ寄せてください。

ライムに替えても作れます。レモンより酸が硬く、皮の香りが強く出るので、ジンリッキーに近い方向に寄ります。どちらが正しいということはなく、割り材とジンの組み合わせで選ぶ範囲です。

割り材の生姜と、ジンの素材は重なることがある

ジンは植物の香りを移した酒なので、割り材の生姜と素材が重なる銘柄があります。**この図譜に収録している銘柄のうち、公式サイトにボタニカルの記載がある87銘柄(うち国産クラフト63銘柄)を数えると、生姜または山椒を使うと明記しているのは25銘柄(国産クラフト22銘柄)**でした。柑橘の果実や皮を使うと記載のある銘柄は52銘柄です(2026年9月時点)。

もうひとつ、公式サイトが飲み方を挙げている44銘柄を数えると、ジントニックを挙げている銘柄が22に対して、ジンバックを挙げているのは1銘柄だけでした。作り手の側から分量の指定が出ている飲み方ではない、ということです。裏を返せば、割り材とレモンの量は自分で決める余地が大きい一杯です。どんな植物が使われているかはジンの原料とボタニカルに、銘柄ごとの構成は図譜のデータ欄に同じ順で並べてあります。

完成した一杯は何%になるか

度数は、材料に含まれるアルコールの量 ÷ 液体の合計の量で出せます。ジン45mlが45%なら、含まれるアルコールは45 × 0.45 = 20.25ml。これをグラスに入る液体の合計で割ります。

まずジンジャーエールの量で比べます(ジン45ml・レモン果汁20mlは固定、45%のジンを使った場合)。

ジンジャーエールの量一杯の液量完成の度数
65ml(ジンの約1.4倍)130ml約15.6%
115ml(ジンの約2.5倍)180ml約11.3%
165ml(ジンの約3.7倍)230ml約8.8%

次に、同じ180mlの一杯をジンの度数別に見たものです。

手持ちのジンの度数完成の度数(液量180ml)40%のときとの差
40%約10.0%—
43%約10.8%+0.8
45%約11.3%+1.3
47%約11.8%+1.8
50%約12.5%+2.5

いずれも氷が溶けて加わる水は含んでいない計算値です。飲み終わるころにはこれより下がります。

ここで効いてくるのが手持ちの銘柄の度数です。**この図譜に収録した110銘柄のうち、公式サイトで度数を確認できた71銘柄では、45%以上が50銘柄(うち47%以上が25銘柄、50%以上が4銘柄)、中央値は45.0%**でした。国産クラフトに絞ると、度数の記載がある56銘柄のうち44銘柄が45%以上です。一方、海外の定番ジンは度数の記載がある12銘柄の中央値が42.0%で、45%以上は4銘柄でした。

レシピ本やカクテルブックに載っている45mlという分量は、40%台前半のジンを前提にしているものが少なくありません。国産クラフトジンをそのまま当てはめると、想定より一段強い一杯になります。合わせ方は2通りあります。

  • ジンジャーエールを増やす — 液量を230mlまで持っていくと、47%のジンでも約9.2%に収まります。グラスを大きくするだけで済みます。
  • ジンを減らす — 45mlを30〜35mlに下げます。ジンの香りは弱くなりますが、割り材とレモンの比率は変わりません。

度数の分布と、37.5%という線引きの出どころはジンの度数にまとめました。銘柄ごとの度数は図譜のデータ欄に公式サイトの記載どおり載せています。

ほかのジンのカクテルと並べて見る定番のカクテルの材料・道具・完成した一杯の度数を、同じ表に並べています。
ジンのカクテル一覧 →

アレンジ|割り材か柑橘を1つだけ替える

基本の一杯を作ったら、次は割り材か柑橘のどちらか1つだけを替えると、何が変わったのかが分かります。ジン45mlはそのままにして、次のように動かします。

替えるものやり方できあがりの変わり方
ジンジャーエール → ジンジャービア同じ量で置き換える生姜の刺激と香辛料の要素が強く出ます。甘さが控えめな商品が多いので、レモン果汁は15mlからで足ります
レモン果汁 → ライム果汁同じ20mlで置き換える酸が硬く、皮の香りが前に出ます。モスコミュールの柑橘と同じ組み立てになります
果汁 → くし切りレモンを搾って落とす1/6個を搾り、皮ごとグラスへ皮の香りが加わり、飲むうちに少しずつ酸が出ます
生の生姜を足す薄切り2〜3枚をジンと一緒に入れて一度押す割り材が甘めでも、生姜の辛さを後から足せます
甘さを足すはちみつ小さじ1をジンに先に溶かしてから氷へ辛口の割り材でも角が取れます。冷えると溶けにくいので、氷を入れる前に溶かします

ジンジャービアやジンジャーエールにも甘さと炭酸の強さに幅があるので、最初は分量表の値から始めて、5ml単位で動かすのが確実です。甘さを自分で決める一杯を作りたいときは、砂糖の量を3段階で整理したジンフィズの作り方が参考になります。

よく似た一杯との違い

ジンバックのまわりには、材料が1つ違うだけの飲み物がいくつもあります。並べると関係がはっきりします。

名前ベース割り材足す柑橘甘み
ジンバックジンジンジャーエールレモン果汁割り材の糖分
ジンのジンジャーエール割りジンジンジャーエール無し割り材の糖分
ジントニックジントニックウォーターライム割り材の糖分
ジンソーダジン炭酸水無し無し
ジンリッキージン炭酸水ライム(搾って落とす)無し
ジンフィズジン炭酸水レモン果汁砂糖・シロップを自分で足す
モスコミュールウォッカジンジャーエールまたはジンジャービアライム果汁割り材の糖分
ジンジャーハイボールウイスキージンジャーエール無し、またはレモン割り材の糖分

冒頭で触れたとおり「バック」は割り方の型の名前で、ジンバックはこの型のベースがジンであるものという位置づけです。

モスコミュールとの違いは、ベースがウォッカである点と、柑橘がライムである点の2つです。ジンとウォッカが何で分かれているかはジンとウォッカの違いにまとめています。ジンジャーハイボールとの違いは、ベースがウイスキーであることに加えて、レモンを最初から量って入れるかどうかです。

ジンリッキーとの関係も近く、割り材が炭酸水ならリッキー、ジンジャーエールならバック、柑橘がライムならリッキー、レモンならバック、という並びになります。割り材ごとの役割と比率の考え方はジンの割り方に整理してあります。ジンを割らずに合わせる側の一杯はマティーニの作り方にまとめました。

うまくいかないときの見直し

材料が3つしかないので、気になった点から原因をたどれます。

気になるところ主な原因直し方
水っぽい、味が薄い氷が少ない、混ぜすぎ、割り材が多い氷を口まで詰める。混ぜるのは一回転まで。液量を180ml前後に戻す
甘さが残る甘さの前に出る割り材、レモン不足レモン果汁を25mlへ。辛口と表記のある割り材に替える
酸がとがるレモンが多い、生の果汁を搾りすぎレモン果汁を15mlへ。搾る方式なら少量ずつ足す
炭酸がすぐ抜ける常温の割り材、氷に当てて注いだ、開栓から時間が経ったよく冷やして内壁から注ぐ。開けたてを使う
強く感じるジンの度数が高い割り材を増やして液量230mlへ、またはジンを30〜35mlへ
ジンの香りが出ない割り材が濃い、ジンの比率が低い一度ジンソーダで銘柄の輪郭を確かめてから比率を決める

直すときは、一度に1か所だけ変えて作り直すのが早道です。氷の量、レモンの量、割り材の量と種類の3つを順に動かすと、たいていはそのどれかに行き当たります。

銘柄そのものを選び直したくなったときはクラフトジンの選び方に軸を整理しています。ジンを割らずに温度だけで楽しむ飲み方はジンのロックとストレートにまとめました。

よくある質問

ジンバックの「バック」とはどういう意味ですか?

ベースの酒をジンジャーエールと柑橘で割る組み立ての呼び名です。英語の buck は雄鹿のことで、「元気のいい若者」を指す俗語でもありますが、カクテルの名前になった経緯には諸説あります。型の名前なので、ラムならラムバック、ウイスキーならウイスキーバックと、ベースに合わせて呼び名が変わります。

レモンを入れずにジンをジンジャーエールで割るだけでも、ジンバックですか?

レモンが入らないものは、ふつう「ジンのジンジャーエール割り」と呼んで区別します。ジンバックはレモンの酸がジンジャーエールの甘さを受け止める組み立てなので、レモンが無いと甘さが前に出やすくなります。手元にレモンが無ければ、市販のレモン果汁20mlで代わりになります。

シェイカーがなくてもジンバックは作れますか?

作れます。ジンバックはグラスの中で直接組み立てる「ビルド」という型なので、道具はグラスと混ぜるものだけで足ります。むしろ炭酸の入る飲み物を振ると泡が一気に抜けるので、シェイカーは使いません。量る道具も、大さじ3杯で45ml、大さじ1杯と小さじ1杯で20mlになるので、計量スプーンがあれば始められます。

レモン果汁は市販のものでもいいですか。ライムに替えてもいいですか?

市販のレモン果汁で構いません。20mlという分量が決まっているので、むしろ量がぶれずに済みます。生のレモンなら中くらいのもの半個がおおよそ20mlです。ライムに替えても作れて、その場合は酸が硬く、皮の香りが強めに出ます。同じ分量から始めて、次の一杯で5ml単位で動かすと自分の位置が決まります。

ジンジャーエールの量は、どれくらいが基準ですか?

氷を詰めたグラスの口まで満たすのが基本で、結果として100〜160mlほどになります。量を決めたいときは完成の度数から逆算するのが確実です。ジン45mlとレモン果汁20mlに対してジンジャーエール115mlなら液量180ml、45%のジンで約11.3%。ジンジャーエール165mlなら液量230mlで約8.8%になります。氷が溶けたぶんは含まない計算値なので、飲み終わるころにはこれより下がります。

レシピどおりに作ったのに強く感じます。どこを変えればいいですか?

使っているジンの度数が、レシピの想定より高い可能性があります。カクテルブックの45mlという分量は40%台前半のジンを前提にしているものが多い一方、この図譜に収録した銘柄のうち公式に度数の記載がある71銘柄では45%以上が50銘柄、中央値は45.0%でした。47%のジンで液量180mlに仕立てると約11.8%になり、40%のジンより1.8ポイント上がります。割り材を増やして液量230ml前後にするか、ジンを30〜35mlに下げると揃えられます。手持ちの銘柄の度数は図譜のデータ欄に公式サイトの記載どおり載せています。

ジンバックに向いているジンは、どう選べばいいですか?

割り材の生姜と素材が重なる方向に寄せるか、対比にするかで選び方が変わります。公式サイトにボタニカルの記載がある87銘柄のうち、生姜または山椒を使うと明記しているのは25銘柄、柑橘の果実や皮を使うと記載のある銘柄は52銘柄でした。前者は割り材と方向が揃い、後者は足すレモンと方向が揃います。どちらを選んでも間違いということはなく、同じ銘柄の別の面が出ます。選び方の軸はクラフトジンの選び方に、使われている植物の全体像はジンの原料とボタニカルにまとめています。

杜
杜松 編集部国産クラフトジンを1本ずつ図譜にしています。事実は公式の出典から、味は飲んだ人の言葉から。

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